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第103回授業研究会

2004年 9月 4日(土) 午後2時から 大田区立田園調布中学校にて

テーマ「少人数制の指導と課題」(第3回)

このテーマでの3回目の研究会で、参加者は20名。

会場の田園調布中学校の実践紹介では、少人数制の取り組みの難しさが再確認されました。来年2月の研究発表に向けてさらなる研究と実践が期待されます。

もう一つの実践報告は、北原延晃先生(狛江1中)です。この実践紹介では、これまで「少人数制の難しさ、課題」として指摘されることがほとんどだった教師の集団指導体制についての言及が印象的でした。北原先生は、これを「少人数制の成果」の一つとして語ってくれました。次の3点です。

@英語科教員同士の連絡、伝達、情報交換、研究の意欲などが増えた。
Aそれぞれの教師のいいところを生かした授業ができた。
B外部の研修会、講習会に手分けして参加して学んだことを授業に生かせた。

こういう指導体制が必要であることは、この研究会でいつも長先生が強調していることです。「いつも強調している」ということは、簡単には実現できないということですね。僕にとっては、今回の授業研で最も力づけられた部分でした。

この日の話し合いの中で注目すべきもう一つの観点は、「少人数制」と「習熟度別指導」が一緒になっていることによる問題です。多くの場合、これらはセットになっていて、少人数=習熟度別編成が大前提になっています。「習熟度別編成によらない少人数制」というのは、一時的な取り組みをのぞいて、まだほとんど聞きません。しかし一部の地区では、独自の方式として、都の推進している「2学級を3分割」する方式でなく、「1学級を2分割」というより発展性のあるやり方をとっています。(ここでいう発展性とは、少人数編成の授業と元の学級単位での授業を組み合わせることができるという意味です。)

英語の指導にとって、少人数編成の利点は明らかです。ここに、習熟度別編成という考え方が重なってくることによる難しさが今問われているわけです。そして、それが週3時間体制の中で行われていることも忘れてはいけない要素です。

今回の授業研ではこういった観点が明らかになったことを成果としたいと思います。さらに、様々な実践の中から手応えをつかんでいく努力が必要ですね。頑張りましょう。(文責:杉本 薫@東陽中)

会場について


//// 第103回授業研究会の会場

//// 大田区立田園調布中学校

//// 145-0071 大田区田園調布2-60-1
//// 電話:03-3721-4241 FAX:03-3721-4242

//// 最寄り駅 東急東横線、目蒲線 「田園調布」東口下車 徒歩5分

//// 地図はこちらをご覧下さい。 http://map.msn.co.jp/mapmarking.armx?smode=2&zm=11&la=139.40.23.5&lg=35.35.42.3&mode=3&x=262&y=299

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