第88回 授業研究会の記録 2001年3月22日(金) 佃中学校


第88回授業研究会は、2002年3月22日に佃中学校で行われました。今回は、「教室から飛び出す英語指導」というタイトルで「英語劇の指導」に焦点を当てるユニークなテーマで開かれました。25名の参加者は、5つの英語劇のビデオを楽しみながら、いつもとちょっと違った角度からの英語教育に話を弾ませていました。たまには、こういう角度から英語教育を語るのも楽しいものです。

今回取りあげた5つの英語劇を紹介します。なお、これらの劇については、ビデオと台本もあります。それぞれの指導の先生に相談の上、ご連絡ください。(文責は杉本)

(1)A Death Of A Girl 江東区立深川第3中学校 指導:長 勝彦先生
長先生の指導による英語劇です。「悲劇であること」、「音楽などが効果的に使われていること」等の点で当時としては画期的な作品だったそうです。ビデオそのものは古いのですが、演技と英語力だけをとらえるのでなく、作品全体の主張を支える要素として位置づけている点が、その後の「英語劇」のとらえ方に大きな影響を残していると思います。
(2)Wizard Of OZ 台東区立台東中学校 指導:石川容子先生
小規模校であることから練習のスケジュール設定が難しいことなど指導の難しさが報告されました。生徒の表情が生き生きしており、非常に躍動的で、表情豊かな劇に仕上がっていると思います。都大会特別賞に入賞しています。 
(3)Bus Stop 町田市立本町田中学校 指導:北原延晃先生
出演は男子数名、セットはバス停のみ、所要時間10分というシンプルな劇ですが、インパクトのある台本と演出が印象的です。特に英語が得意という生徒が集まったわけでなく、やりたいことをやっているという自然体の取り組みはさわやかな印象を残しています。昨年度の都大会3位に輝きました。
(4)Season Of Snow 大田区立御園中学校 指導:山本崇雄先生
昨年度に続いて、エイズをテーマに取りあげています。劇だけでなく、総合学習やボランティア活動など様々な角度からテーマに迫ろうとするダイナミックな展開の一部にこの劇は位置づけられています。音楽とダンス、照明や写真、スモークなど効果の面でも工夫されています。生徒の歌声が非常に力強く響く作品でした。
(5)The Cop And The Anthem 中央区立佃中学校 指導:杉本 薫
O.Henryの短編をもとに、エピソードをリズミカルに積み上げていく手法は効果的だったようです。場面としては、ベンチと街角の1シーンだけですが、音楽とプロジェクターを使ってドラマティックな場面変化をねらいました。これもある程度成功していたようです。ビデオの編集も含めて、舞台パーフォーマンスのパッケージ作品化にも成功しました。11月の文化祭、12月の都大会、3月のSchool Entertainment Festaという3回にわたる再演は、何とか自分たちの手で英語劇を作り上げたいという3年生の女子生徒たちの強い意欲の現れです。

 
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