第86回 授業研究会の記録 2001年11月30日(金) 佃中学校


第86回授業研究会は、2001年11月30日に佃中学校で行われました。内容は長勝彦先生による講義です。授業研始まって以来の金曜日18時30分スタートというスケジュールでしたが、約20名の参加を数え、活発な研究会になりました。

今回は、参加者の方達にお願いした長先生あてのレポートの一部を紹介させていただきます。今回の長先生の講義に関連のある部分を抜粋させていただきました。

伊地知 義信 (豊島区立西巣鴨中)
伊藤先生や大内先生のビデオは前から知っていましたが、改めて指導の基礎・基本の大切さを痛感しました。そして長先生の「生徒は家に帰ったら教科書で学習するのだ」ということばの重みを強く感じました。いろいろな研修会で細切れにアクティビティを見ては、それを取り入れたりし、そのうちに一番肝心な教科書の取り扱いがおろそかになってしまうことが時々あります。とても危険だなあと思いました。それに指名の仕方など、再認識した次第です。

折しも全英連の過去の紀要を読み返しているところで、ちょうど一斉から個へ、という考えを考えていたところでしたので、これからはまた指導の基礎を大切にしていきたいと思います。いずれにせよ、また明日から教材研究をがんばろうと思わせてくれる授業であり、長先生のお話だったと思います。
石井 利明 (埼玉県)
まずオーラル・イントロダクション/インタラクションですが、こんな今だからこそ改めて皆で勉強する必要性を感じました。何だかパターン・プラクティスが、もはや“過去の遺物”のような扱いを受け、やたら“実践的コミュニケーション能力”ばかりが取り沙汰されていますが、いきなりunpredictable な会話なんて中学生にできっこありません。パーマーさんも草葉の陰で泣いています。私自身ブラジルでは、いくつものパターンを必死に覚えて、繰り返し日常生活の中で使ってみるうちに、いつのまにか流暢にポルトガル語が出てくるようになりました。
 教師が活動の意味をきちんと整理・理解して、展開の流れを組み立てていくことの大切さを説く会合が待たれます。ぜひ次回は、この辺りをディスカッションしてみたいものです。
越智 豊 (東大附属学校)
昨日は貴重な講義を聴かせていただき有り難うございました。
大変勉強になりました。特に全体から個に戻すこと、1時間の評価目標を押さえること、すべてを板書せずに、生徒に認識させること、考える間を取ること、板書計画と次回の授業とのつながり、そしてもちろんオーラル・イントロダクションやインタラクションの大切さ等、再認識しました。現在私は高校3年生を教えていますが、後わずかの授業でやることの工夫が様々沸いてきました。私にとって新しい試みを丁寧にしたいと思います。
伊藤雄二先生は、一昨年イギリス、ランカスターに文部省より派遣され、ご一緒させていただきました。なつかしく、また身の引き締まる思いでビデオを見ておりました。どうも有り難うございました。また、旺文社の「オーロラ」辞書の発刊も楽しみにしております。
岡崎 伸一 (練馬区立石神井中学校) 
前回の大田区での勉強会に続き、教師の基本の大切さを教えて頂きありがとうございました。
日頃から、自分自身の授業を改善をしなくてはという気持ちがあり、色々な本などから学んで取り入れたりしているのですが、大田区の前回と今日の研究会でのご指摘の通り、個々のアクティヴィティーばかりであるとも感じています。
最初の5分では高橋先生の歌と稲岡先生のチャンツはそれぞれ生徒が生き生きと活動しており、最初から教師側に引き付けていると感じました。稲岡先生のワークショップにて生徒役としてチャンツをやった時の楽しさは今も残っています。
新教材の導入では、生徒も集中し聞いていました。個々の指名にも確認や、前の活動を大切にさせるためである、との言葉にもうなずくばかりでした。活動や授業の中で、英語の苦手な生徒にも力も付けさせていかなくてはけないためにも、しっかりした板書・授業計画を意識していきたいです。これからも勉強させていただきます。

 
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